「起業を思い立ったらすべき4つのこと」シリーズ3回目。
テーマは3.人脈を広げ、見込み客を集める です。
その前に、前回の投稿から少し時間が空いたので、ざっとおさらいを。
前回は、2.経験を積んでノウハウを蓄える というテーマで投稿しました。
・事業活動においてセールスポイントになりうる、強みをとことん磨きましょう。
・強みや活動歴を書き出しておきましょう。
・強みや活動歴を書き出しておきましょう。
あなた自身が持つ「強み」を磨き、棚卸ししておくことをお伝えしました。
言うまでもなく、その「強み」は事業活動においてセールスポイントとなりますが、それだけでは不十分です。
なぜなら、仮にあなたが、誰にも負けない技術を持っていたとしても、それをお客様が知らなければ、または望んでいなければ、事業としては成り立たないからです。
私が携わった創業支援で、現在予約が取れないほど人気店になっている美容室のオーナーさんが以前こんなことを言っていました。
「技術者であれば(この方は美容師)、技術が一流なのは当たり前」
「一流の技術+営業的な視点が勝負の分かれ目」と。
そしてこのオーナーさんは、美容室開店半年前から、下記の営業活動をしていました。
・最寄り駅で週数回、アンケート調査を実施し、同地域の顧客ニーズを徹底的に調べた。
・そのアンケート調査のうち、約100件近くの顧客情報(住所、名前、メールアドレス等)を入手。後日DMを送付し、開店前に50人近い見込み客を得ていた。
・商圏内の競合他社(美容室)の客層、メニュー、価格、接客、衛生面など、出来る限り情報収集し、店づくりのコンセプト(特色づくり)設定の参考にしていた。
そして開店初月から、稼働率97%を実現していました。
私はこのオーナーさんの事例から、「開店前の準備(営業活動)がいかに重要か」を再認識しました。
特に1人で小さなお店からとお考えの起業家さんは、開店後の営業活動はほとんどできないと思ってください。
開店前に、技術を磨くことはもちろんですが、営業的な視点で、しっかり人脈を広げ、見込み客を集める活動を意識してください。
今日のまとめ
・技術者であれば、技術が一流なのは当たり前
・開店前の準備(営業活動)が、開店後1~2年先を決める
次回は、最終回 4.経営に関する知識を学ぶ をお話しします。