2020年12月3日木曜日

専門家紹介

 こんにちは。中小企業診断士の白井と申します。

今年の4月からBi@Staの専門家として窓口相談をやらせて頂いています。自己紹介もしないまま、半年以上が経ってしまいました。

 私がBi@Staに参った4月当初、世の中はコロナウイルス感染拡大の猛威により「緊急事態宣言」が発令されました。経済活動ストップにより、多くの企業が資金の確保に追われていた時期です。Bi@Staでも相談窓口を設置(現在も続いていますが)し、給付金や助成金のご説明や申請サポートに当たらせて頂きました。

 そんな混乱極めた中でBi@Staの任にあたることとなったこともあり、当初はブログで給付金関係の最新情報を発信していました。そしてコロナが少し落ち着いたころにでも自己紹介を、と考えていましたが、結局自己紹介せずじまいだったのは私の筆不精のいたすところであります。。

 ということで、この場を借りて自己紹介をさせて頂きたいと思います。

 1981年生、出身は杉並区で、現在はあきる野市民です。私があきる野市民になった理由は、自然豊かで騒々しくない環境で生活したい、という思いからでした。山が見える、空が広い、川が青い、そして町がゴミゴミしていない・・しかもそれでいて大きな都市まで簡単にアクセスできるというのは、大変魅力的です。個人的には草花丘陵にある大澄山や、秋留台公園のてっぺんから見える景色がとても好きです。

 私が中小企業診断士になった動機は、言うのも恥ずかしいですが本当のことを言うと「社長業」に憧れていたからです。私は、たまたま身近に尊敬する社長さんたちがいらっしゃったこともあり、「自分もいつかああなりたい!」という夢を持っていたわけです。青いですね(笑) でもきっと、皆さんの中にそう思う方もいらっしゃるのでは?思います。

 しかし社長業に憧れていた私にとって、どうしようもなく困ったことがありました。社長になるには「事業」を持たなければなりません。事業とは要するに「○○の製造」とか「○○の販売」とかです。事業が無ければ社長も何もないですからね。

 致命的なことに、私は「事業」つまり「何業で社長をやろうか」が全く決まらなかったのです。どんなに考えてみても「懸命に打ち込みたい事業」が見当たらない。。。これでは私の憧れる社長業に就けない。さあどうしよう。。。

 そこで私は発想を転換することにしたのです。「事業」がなくて社長になれないのなら、「事業を持っている社長の仕事を一緒になってお手伝いする仕事」もイイんじゃないか?と。

 これが、私が経営コンサルタントや中小企業診断士を志したきっかけでした。また、当時勤めていた会社に大手化粧品会社出身のコンサルタントがやってきて、当時営業企画部長だった私に、3か年販売計画の作り方を手ほどきして下さったことがあったのです。この時に、会社の未来数字を作っていく楽しさや難しさを実体験出来たことも、コンサルタントを目指すという動機づけに一役買っていたように思います。

 そして資格取得にあわせて、思い切って会社を退職しました。なんせ社長業に憧れておりましたから、とにかく社長さんを支える社長として一刻も早く独立することが目標だったのです。

 こんな経緯で独立したものですから、独立後も分からないことだらけ。コンサルタントとしての知識も経験も少ないですので、毎日必死に勉強です(これは当たり前ですが)。これまでの経験と言えば、小さな中小企業で営業部長をやっていたくらいで、大した専門能力もありません。言ってみればヒノキの棒と皮の盾という装備で、いきなり裏面の激強モンスターがひしめく診断士の土俵に上がり、コンサル事業を始めたというわけです。

 友人やかつての仕事仲間にも「お前ほんとうに大丈夫なの?食えるの?」と有難い(?)声を何度も掛けられました。その都度私は「ん~、何とかなると思うよ」というお茶を濁した返事しかできませんでした。

 こんな感じで勢いで独立した私です。

 しかし私は、ただ1点、その1点において用意周到な準備をしておりました。そのお陰で私は地に足を付けた活動を実現できています。その準備とは「顧客創造」です。

 そして起業を志す方や、事業を引き継ぐ後継者に最もお伝えしたいことはこのことです。

 顧客さえいれば事業は生き残ることができます。しかし顧客を掴めなければ確実に事業は衰退します。

 商品もサービスも、プロモも営業も、経営資源(ヒト・モノ・カネ・ノウハウ)も業務プロセスも、品質も納期も価格も、それらはすべて「顧客創造」のための手段であるということを片時も忘れないで頂きたいと思います。

 創業を希望される方々は、創業前も創業後も多くの意思決定をします。その決定が正しかったかどうかは顧客が決めるのです。

 顧客は見えるようで見えません。そして移ろいやすく、何も知らせることなくその場を立ち去ります。さらに、ものすごいスピードで価値観は変化します。したがって、皆様が起業して成功を収めるためには、顧客に会い、顧客を深く知り、顧客の要求を満たし、顧客の変化を捉え続けることが大切です。

 そして、顧客に応えるということは大変な労力とお金がかかり、効率の良いものではないということを念頭におくことです。間違っても効率やコストが顧客ニーズに優先してはいけません。効率やコストなどの内部事情は、顧客にとっては一切関係ないことなのです。

 そして、自分がどのように顧客に応えていくかを明文化したものが事業計画書であり、これこそ創業者の顧客に対するコミット及び、事業に対する覚悟の表れなのです。

 創業をお考えの方は、ぜひBi@Staにいらして頂きたいと思います。そしてそれと同じく、将来の顧客となるであろう見込み客にも絶えず会って頂きたいと思っております。そしてお客様の声に耳を傾けてください。マーケティング戦略のヒントは、顧客の中にあります。

 お客様とともにBi@Staにいらして頂いても構いません。私たち専門家との対話を通じて、お客様のニーズを言語化し、これをサービスに反映すれば、ビジネスの成功確率は格段にあがります。

 創業を希望される方が本当の意味で事業を手に入れ、豊かな人生を送れるよう、私たちも支援をしたいと思っております。

 ぜひお気軽にいらしてくださいね!